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市民が進める『太陽熱利用機器の見える化とグリーン化』
- 詳細
- カテゴリ: イベント情報
- 作成日 2011年2月22日(火曜)00:00
・開催日:2011年3月30日(水) 14:30~17:00
・報告会: 「市民が進める『太陽熱利用機器の見える化とグリーン化』」
・開催場所: TKP東京駅日本橋ビジネスセンター ホール6C
東京都中央区日本橋1-3-13日本橋中央ビル
http://tkptn.net/access/
電話03-3243-1531
・開催内容
司会: 藤井先生
・ 基調講演:
「太陽熱利用建築の飛躍的普及に向けて」
中島康孝氏(NPO法人建築・設備技術情報センターAEI)(工学院大学名誉教授)
「太陽熱利用を再考する―予熱のすすめ」
宿谷昌則氏(東京都市大学 環境情報学部・大学院環境情報学研究科教授)
・ パネルディスカッション(1時間)
パネリスト
都筑 建 (REPP理事長)
西原 弘樹 氏(株式会社サンジュニア)
吉広 孝行 氏( 矢崎総業株式会社 環境エネルギー機器本部)
村田 昌樹 氏(OMソーラー株式会社)
お申し込みはFAX、またはメールで
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FAX:03-3834-2406
このシンポジウムは平成22年度環境保全機構地球環境基金の
助成を受けております。
太陽エネルギーを市民の手に
・・「見える化」と「グリーン化」・・
<太陽依存度をもっと挙げよう!>
私達の生活は殆どが化石・核燃料でつくられるエネルギーで賄われています。地球温暖化問題の最大の要因はこの化石燃料からエネルギーを作る時に出されるCO2等の温室効果ガス生成によります。長い将来にわたる放射能の脅威も問題です。これらの問題を回避するためには自然エネルギーの普及による代替が急がれています。
図1の通り私達の家庭の用途別エネルギー消費の割合では熱利用が2/3を占め、そのうちの半分以上が給湯で占められています。この領域を太陽熱温水器で賄うようにすれば個人の努力で大きなCO2削減効果を挙げることができます。照明・動力は電気エネルギーによっていますがこの領域は太陽光発電で賄うようにすればさらにその効果は顕著となります。 地産地消の太陽熱、太陽光に依存して暮らすことを太陽エネルギー依存率と呼びます。そして住宅用の場合はこの依存率をもっと上げるべきです。
<グリーンな自給率を上げる!>
わが国のエネルギー自給率は図2の通り4%です。食料自給率が41%といって大騒ぎしていますが、エネルギー自給率の超低水準も、もっと危機感を持つべきです。国内採取の石炭や天然ガスなどの利用で自給率を上げるとのでは意義が大きく阻害されます。地産地消の太陽エネルギーで自給率を上げることを最優先すべきです。
<太陽熱利用機器の普及が最優先です>
太陽光発電が固定買取義務制度の導入にあわせて大幅な普及が始まりました。グリーンな電力ですから歓迎しますが住宅内の熱需要の大きさからも、エネルギー変換効率やエネルギーペイバックタイムやCO2ペイバックタイムなどは太陽熱利用機器のほうが優れており、最優先で導入に至る道筋を立てるべきです。
<太陽熱利用機器の普及実態が良くわかりません>
図3の太陽熱温水器の普及の推移から判るとおり、1974年の1979年第1,2次石油ショックの代替として太陽熱温水器が驚異的な普及を遂げています。この頃は世界一の普及国とも言われました。しかしその後は中国やドイツなどの躍進を尻目に衰退したままです。メーカからは700万台出荷されているのは判っていますが、実際に屋根の上にどれだけ設置され、その何割が正常に動いて活用されているのか現在の普及状態を正確に把握している所は国を含めてありません。
<どうして太陽熱温水器は見向きもされなくなったのでしょうか>
最大の要因は政策不在とユーザ(市民)無視です。その内容を象徴しているのが太陽熱温水器の販売を訪問販売に丸投げしてきたことです。強引で悪質な販売の仕方は社会問題となり苦情が国民生活センターなどに寄せられ1997年に業界トップの朝日ソーラが糾弾され企業解散へ追い込まれた「朝日ソーラ事件」が1997年に起こりました。太陽熱温水器=悪質訪問販売のダーティーなイメージが定着し、多くのメーカも撤退していきました。メンテナンスにも支障きたし、普及の実態も把握できない状態が続いています。
もう一つの潜在的要因はデータの不在です。温水器が正常に動いているのか、どの温水器の性能がいいのかを示すデータがありません。あるのは「いい湯だね!」の世界です。 太陽光発電のように客観的にユーザ(市民)が評価できる測定器・表示器がないことが根本的な欠陥となっています。
<太陽エネルギーの普及の再興と更なる拡大をする為には>
私達の生活のエネルギーを早く化石・核燃料から脱し地球と共生できる自然エネルギーへとシフトすること急務です。熱利用の面で温水器業界を正常な状態へ再興し太陽熱利用をより拡大するためには次のことが必須です。
1)ユーザの視点からの太陽熱利用の政策立案の再構築
2)温水器の性能状態を示す測定器の設置義務付け
3)訪問販売丸投げをやめるべき
4)デザインを含めて太陽エネルギーを複合的に活用できるような新製品開発をする。
<太陽熱温水器の「見える化」と「グリーン化」を進めています>
今私達がユーザの視点から取り組んでいるのはソーラシステムを含めた太陽熱温水器の性能を簡易に把握できる方法の開発とそれを基にした普及の進めです。
実態把握の為に実際に運用されている温水器の簡易測定を国内の気候区分を参考に全国6箇所でモデル測定を行います。
温水器の普及ボランティアを募集し普及状況把握とデータを元にした情報交換を行い太陽熱利用の面白さと大切さを掘り起こし、広く温水器を広めていきます。つまり社会全体の「グリーン化のススメです。
関係者のネットワークを作りユーザ主体の太陽熱利用の相談活動を行います。
<太陽エネルギー普及ボランティアスタッフの募集>
太陽エネルギーの「見える化」と「グリーン化」を進める普及ボランティアを募集しています。個人団体、問いません。詳しくは下記連絡先へ問合せください。
<連絡先>
自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP)
〒110-0015東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル3F
TEL:03-3834-2427 FAX:03-3834-2406
Mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 (事務局)
URL: http://www.repp.jp